ウィンドウズとubuntuのGUIで、同じシステムの構築の比較
こんにちは。スタッフTです。
趣味的な意味も込めて、ubuntuとウィンドウズで同じシステムを構築してみました。
しかし、皮肉なことに、その結果からウィンドウズの優位性が見え隠れし、私自身も意外な結果となりました。
業務上の話ですので、システムの内容については詳しくは書きませんが、複数のソフトウェアをグルー言語的な手法で動作連携させ、それを連続して動かすソフトウェアです。
もともとは、ウィンドウズ10で作成したものです。動作自体はそれほど難しくはありません。しかし、ウィンドウズにはライセンスの問題や、ウィンドウズアップデートによる突如の動作中断などの問題があります。そのため、それらの問題を解消するために、ubuntuデスクトップでの構築ができないかと考え、試してみました。
しかし、ubuntuでの安定動作は非常に困難でした。わけのわからないログファイルや、ubuntuのバージョン間での各ソフトウェアの挙動の違い、突然のシャットダウンによる動作停止など、さまざまな問題が発生しました。
これらの問題を解決するために、数時間以上調べても、なかなか解決することができませんでした。
技術と経験不足によるもの、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、これまでウィンドウズで作ったものをubuntuで動かすだけなので、あまりここに開発のリソースを割くことにメリットがないのではないか、という結論に達しました。結局のところ、ウィンドウズで動作を監視する手段を強化した方がよいのではないか、という皮肉な結果となりました。
ubuntuでもCUIであれば、安定度や文献的蓄積があるのですが、GUI画面になると途端に安定性が落ちるような気がします。そもそもLinuxは、ウェブサーバーやファイルサーバーなどの、縁の下の力持ちとして発展してきたため、ウィンドウズのようなグラフィカルな表現を使って長期間安定した連続動作させるのは得意ではないのかもしれません。
もちろん、エラーの原因を一つ一つ調べていけば解決するかもしれません。しかし、業務で使用する場合は、お金が多少かかろうが、とにかく安定して動くことが第一です。たとえ停止、勝手な再起動をしても、きちんと動作を(片手間であれ)監視する人間がいること、そしていつでも誰でも起動しやすい、再起動しやすい状況にあれば仕事は成り立つものです。
ウィンドウズは、ウィンドウズアップデートによる不安定さや、ほとんど意味のないOSそのもののバージョンアップという点で、個人的にはろくでもないOSだと思っています。しかし、これまで30年近くにわたって動いてきたソフトウェアの知識の蓄積や、動作的安定性を考えると、GUIではウィンドウズの方にまだまだ軍配が上がるのではないか、と認めざるを得ません…。(苦笑)
非常に皮肉な結果ではありましたが、今後も業務で使用するOSはウィンドウズとすることにしました。
まあ、あくまでも片手までのお仕事だったので、深入りはせず…。