不良、偽造CPUの急増について 悪意あるCPUを掴まされないための方法
最近、偽物、もしくは悪意あるCPUがオークションに出品されています。ご注意ください
この最近、修理依頼品の中に気になるCPUが何点かありますので紹介します。
事例1
偽物CPU AMD Ryzen7 5700G
それはある顧客からのメールで、
>このようなCPUの修理できますか?
>見積りはいくらでしょうか?
との内容です。
品番 AMD Ryzen7 5700G
購入先 ヤフーオークション
購入価格 15000円以上
現在の出品状況 2021年10月22日現在も同じ画面で出品している
入札金額は1円~
同様の依頼が2件ありました。お二人にはお気の毒ですが、偽物でした。
具体的な情報はこの程度ですが、偽造CPUを入手し販売している者が存在する模様です。
※明らかに悪意のある販売です 注意が必要です。購入しないのがベストです
事例2
他の顧客の偽物CPUの情報では、オークションで購入したがピンが無いので修理して欲しいとの内容。
詳細情報は無いですが、同じく安価で購入できたCPUとのこと。
当社で現物確認すると、それはリマーク品でした。
※リマーク品 表の刻印を変造し、偽物を本物に見せるレーザー刻印を行ったもの。
・リマーク品と判断した理由は弊社のノウハウと関わるため、ここでは省きますが、 明らかに悪意のある偽物販売です。 注意が必要です。
事例3
品番はRyzen 3 3200G
こちらのCPUは本物ですが難点が有りました。
詳細は
1.ピンの修理跡がある
2.交換したピンの長さが違う、通常より長いピンが付いている
3.ピンの位置がずれている、センタリング出来ていない
4.CPU裏面の箔に打痕があり箔が切れている
5.ボンドのような物が付着している→ピン無しをボンド付けして誤魔化している
出品者が修正した明らかなジャンク品でした。
修理不可能なCPUを入手しない為の対応策
偽物、不良品をつかまされないようにするには?
1.購入しようとするCPUの情報を出品者から出来るだけ多く引き出す
例えば、入手先 入手日 稼働状況 取引履歴 取引評価 など
2.悪意のある出品者は購入者に判断材料を与えようとしません。
事実を隠そうとする出品者には要注意です。
3.出品者は都合の悪いことを質問された場合はスルーします。
結論:このような出品者からは決して購入すべきではありません。
ジャンク品の購入は自己責任です。面白半分に入札すると価格が上昇し、更に被害を拡大させます。それは悪意を持った出品者の『思うつぼ』です、くれぐれもご用心を。