CPUの動画による「修理方法」と最近のAMD Ryzen 等の修理依頼の傾向CPUピン・リペアサービス|CPU修理|CPUピン・マザーボードのピン折れ修理のブログ


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CPUの動画による「修理方法」と最近のAMD Ryzen 等の修理依頼の傾向

今回は、最近の修理の受付内容に関しての話題を紹介します。

当社の業務内容

当社はAMDのCPUのピン折れや欠損、またインテルのCPUソケットのピン曲りや折れを主に、修理している会社です。
最近、「修理しようにも全く手の施しようがない」CPUのご依頼が増えてきたように思えます。今回はその原因を記述します。

ピントラブルの原因

従来のAMD CPUの修理の依頼内容を発生する原因としては
1.スッポンでピンを曲げた
2.工具をピン上に落とし、ピンを曲げた
3.CPUそのものを落としてピン曲げを起こした
4.曲がったピンを修正したがピンが折れ無くなった
5.中古のジャンク品のピン折れ品、ピン曲り品を手に入れたので修理したい
この様な内容で、ピンが欠損している、ピンが曲がっているピンが絡んでいる、といった状態です。

具体的には、HPの修理前画像に紹介している内容です。
http://cpuprs.info/type2/

最近のCPU修理依頼内容の状態が変化

ところがここ最近修理のピン状態が変化してきています、それは、

1.ピン欠損→CPUのベース箔が無い、修理の出来ない、どうしようもないピン欠損
2.ピンの修理ミス→上記内容に加え、半田コテを使用した事による変色、半田カスの付着、箔飛びなどがあります。こちらも修理の出来ないどうしようもない状態です。
3.箔切れ→CPUの裏面の箔が切れている

難易度の高い作業をなぜ実施?

なぜこのような、おかしい不具合CPUの修理が出始めたのしょうか?

原因を発見

調査を行ったところ、動画サイト内にてAMD CPUピンの修理をに上手く修理をしている動画を発見しました。
それらの動画はいとも簡単に修理している様に見える動画です。
この動画を見て、『自身でも修理が出来る』と思い込み、手を付けて失敗し、どうしようもなくなり、当社に修理を依頼する流れだと推測します。

修理技術は素晴らしいが、注意が必要

動画を出している方は、すばらしい技術をお持ちの方だと思います。しかし動画を見て、理解したつもりになって、真似をするのはいかがなものでしょうか?

動画に出されている方は、それなりに知識と技術を兼ね備えた方ですので、簡単に修理が出来ている様に見えるのです。

しかし、一つの技術を獲得するまでには、相当の努力と経験、研究、失敗があっての結果です。決して安易に出来る修理ではありません。

また、動画の場合、それまでの失敗、ノウハウなどの「否定的な事実」は一切動画として採用していない、伝えていない可能性が有ることは言うまでもないでしょう。

よく考えて手を出すべきです

自身で修理のチャレンジは結構ですが、せっかくの高級CPUを台無しにしている、場合によっては、再起不能、完全ジャンク品にしてしまっている可能性が高いです。

「いい勉強になった…」(´;ω;`)

ではすみません。CPUは決して安価ではありませんので、その道のプロに任せて頂く のが最良と思います。そして次回、同じことを繰り返さない取り扱いこそが、守って 頂きたい事です。

以上 最近の修理依頼品から見る考察でした




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