中古PCの判定基準について、中古PCの購入後作業CPUピン・リペアサービス|CPU修理|CPUピン・マザーボードのピン折れ修理のブログ


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中古PCの判定基準について、中古PCの購入後作業

中古PCの購入

今回中古PCを購入し、オーバーホールをし使用を検討しました。
色々探した結果、第10世代CPUのi7搭載パソコンに決定しました。
決して特別安価では無いのですが、オークションで1ヶ月の保証がある製品でしたので安心して購入しました。

現物確認

現物が届き、動作確認を実施、問題なし。初期不良が無いので順次整備を進めます。CPUファンの分解清掃、CPUグリスの再塗布、その他各所の清掃を実施。CMOSバッテリーは問題ないと思いますが一応電圧を確認。
なんと0.02Vの表示、目を疑った、テスターを変更し再度確認、結果は同じ。
CrystalDisukinfo でPCの稼働時間を確認すると500時間弱。昼間だけの稼働と考えると2ヶ月の稼働です。

バッテリー電圧の降下原因は?

2か月の間に3Vから0Vに下がるとは考えれない。もしも新品のときに一時使用し、放置したとしても新規発売より最長3年間になる。
それでも0Vまでに電圧降下するとは考えれない。一般的に3年使用PCのCMOSバッテリーの電圧は2.9V~2.8V程度です。

考察

問題はCMOSバッテリー単体の不良か?またはバッテリー周辺の回路異常で電流が必要以上に流れバッテリー放電を起こしているか?いずれかで有ると考えました。

放電テストの実証

ここでバッテリーの放電状態が比較出来る様に同じタイプのPCを準備。
2台同時にCMOSバッテリーを新品に交換、初期電圧は3.19Vで実験開始。

実験結果

時間の経過を見ながら電圧の変化具合を確認します。
NGと思われるPC 50時間で0.15Vの電圧降下
OKと思われるPC 50時間で0.03Vの電圧降下
この結果より、放電速度が単純比較で5倍で進行していることが判明。

電池の特性

このCMOSバッテリーCR2023は2V付近まで電圧が下がると一気に落ち込む習性を持っています。これを考えると、電池寿命は遥かに短命と思われます。

考察

CMOSバッテリー周辺の回路がおかしい、何か異常に電力を使用していることが推測できます。明らかにおかしいPCであることが証明できました。

結果

これらの内容を販売者に説明し保証申請を行い無事交換となっています。
当然ですが配送料金は販売者負担です。

結論

中古品にはリスクもありますが、初期動作確認の段階で時間を惜しまず、初期チェックを詳細まで実施することをお勧めします。
※中古PCは「安価で良い性能のPCの宝庫」でが「選別する目」も大切です!!




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