電波時計の修理について、意外な部分が原因での不調の可能性CPUピン・リペアサービス|CPU修理|CPUピン・マザーボードのピン折れ修理のブログ


可能な限り24時間以内に返信いたします

電波時計の修理について、意外な部分が原因での不調の可能性

電波時計は時差がなく、とても便利で良いものです。

我が家の時計は殆ど電波時計に変更しています。便利ですが調子を損ねるととんでもなく厄介なものです。

3年ほど前に買った壁掛けの電波時計の時間が安定しません。

時間が遅れる、症状が1年ほど前にも有り、電池交換、自動電波受信をしたのですが、3日間ほど家の2階、東向き、西向き、南向きなど、かなり苦労してやっと時刻があった経験があります。

電波時計の品番は CASIO IQ-1050Nj となります。

この電波時計が今回同じく、時間が合わない現象が発生しました。
症状としては時間が5分程度遅れる内容で、以前と同じ症状です。

またもバッテリーか?と電池交換したものの、スイッチ類を操作してもまともに動かない、電波受信のLEDが点灯した状態のまま?はて?
正解の動きは、電波受信中はLEDの点滅です。
やはり動きがおかしい、以前に苦労した事が頭をよぎります。

今回は、以前と同じく2日ほど2階、東、南、西と方角を変え、時刻合わせを行いましたが、全く駄目でした。

諦めて捨てるか?いやダメ元で修理をしてみようと決意、修理を始めます。

仕方なく、ユーチューブで電子時計の分解修理の動画を参考にしながら分解してみました。回路的にはあまり難しくないですが、半田クラックや、半田のいも付、配線の腐食や断線を確認しましたが、問題は有りま
せんでした

いろいろ各箇所を点検していると、時計を手動でコントロールする基板のスイッチ操作を時計の裏から出来るよう延長する樹脂があることに気が付きました。慎重に分解すると、その延長樹脂の中の、リセット用の樹脂に本来無いはずのバリが1mm以上付いていました。成形時に発生するバリです。この樹脂の目的は、単純にスイッチ類を時計の外部に出して操作する延長用のものです。

これから推察するとバリがあるとスイッチに対し垂直に力がかからなくなります。またそのバリは全体ではなく一部の箇所に有りました。これでは傾きとなりスイッチが押せません。押せない時や押せる時など不安定要素になります。

もしかしたら、この延長の樹脂はリセット用スイッチの延長用ですのでバリで高さが高いので、常時傾いた状態でリセットスイッチがオン状態だったのではないか、と推測しました。

早速バリを削り取り、時計を元通り組み込み、リセットスイッチを押すと今までと違う針の動きが出ました。秒針、分針、時針、全てが動き始め0:00:00のところで完全停止。その後電波受信を開始した事を示すLEDが点滅を始めました。

結果24時間後の確認では時刻通りの表示を示していました。

無事、修理完了です

結論ですが、【樹脂のバリ】が原因で2回も苦労したこととなりました。

やはり部品は、正確な部品で、しっかり組み立てた物、が正解です。
【メイドインジャパン】の言葉はこれにあるような気がします。




copyright© CPUピン・リペアサービス(e-get西条) all rights reserved.