パソコン関連で購入不可の部品についての実体験と考察
仕事上のある重要パーツの入手についてメーカーとやり取りをした記録です。
この様な仕事をしていると色々、面白い仕事が舞い込んできます。
今回はあるマシンの非常に小さな部品が不良となり、入手すべく動いた記録です
そのパーツは一般では販売していない物です。
ネットを調べても出てこない、ありとあらゆる方面から調査しました。
結果、部品メーカーのカタログから類似したパーツを発見、一安心です。
内心これで修理が出来る・・・と思っていました
そこで、パーツを入手すべく、メーカーにメールで見積り依頼をしました。
返信第1報は特殊パーツでロット生産の為、単価が非常に高くなりますがそれでも
よろしければ見積りを出します。・・このような回答です。
良いので見積もって下さい。とお願いしますと
>次の回答は、専用の金型が必要になりますので
>金型代金の負担と最小ロット数が決まっていますので
>それでよろしいですか?との返答
>何と最小ロット単位は10000個
そんな大それたパーツなのだろうか? 不思議に思いつつ
【なぜこのような高価格であり、大ロットなのですか?】
と問い合わせると、
>現在出回っているパーツの形状が特許を有する形状となっているので
>既存の金型は使用出来ません。特許侵害となります】
このような回答です。
そこで、別の形状の品物もあるのでそちらが欲しいと申し出しました。
ところがその形状も他社の特許であり同じく特許侵害に当たるのでNGとの事。
つまり、【新規に図面を起こし特許侵害しない形状であれば受注します】
このような結論です
何とも納得のいかない結論です。
仕方なく新品の補修パーツ入手をあきらめました。
最終は、“中古の機材を購入しそれから部品取りして活用する”
しかないとの事がつくづく解りました。
企業の特許取得の戦略がいかに大切か、また見方によってはあまりスゴイ事でも
無いけど、“特許を持っていれば優位性がある”ことも理解出来ました。
なんとも情けない特許の壁でした。