散水等に用いるホースリールでのトラブル品の改装および修理
ホースリールの基本
動作は非常に簡単で、必要な時にホースを引き出し、散水すればホースを巻き取り片付ける、ただこれだけのことです。
しかし意外とこれが難しい事が、今回のトラブルであることが分かりました。
購入時期
購入時期は2023年2月で20mのホースリールとホースがセットになった商品です。近所のDIYショップで購入したものです。今更クレームを出せるものでは有りません。
トラブル内容
1年ほど問題なく使用出来ていました。—のように思っていました。
これがある時ホースを20m全て引き出し散水を行った事があります。
このときはホースを巻き取り収納しました。
翌日、10mほど引き出し使用していましたが、なぜか水量不足になります
ホースリールの接続箇所やホースを交換したのでホースが詰まったのかな?、と思い、ホース接続部4個所(蛇口の接続箇所、ホースリール入口の接続箇所、ホースリールの最深部のホース接続箇所、散水ノズルの接続箇所)を分解掃除しました。
その後、特に問題なく使用でOKと思いきや、ホースを巻き取り後、散水ノズルを使うと水量がほぼ無い状態です。
再度ホースを引き出して見ると、巻き取ったホースがホースリールの中心部の接続箇所付近で、ひどくねじれた状態で有ることを発見しました。
水不足の原因
ホースリールの構造上、蛇口からの水の進入口と内部のホースの回転の縁が切れていない状態です。設計的にこのような方法でコストダウンをした製品に感じます。
ホースリールの回転した回数だけ、ホースがリールの中で、ねじれを発生し、ホースが細り、それが原因で水量不足になっていたと考えれます。
本来は巻取りホースのハンドルの回転を何処かで抜く必要がありますが、これが出来ていない製品だったのです。
あるべき姿
ホースリールをよく観察すると、軽く回転する良いホースリールはイン側と、ホースリールとは回転してもねじれが発生しない様な機構になっています。
ところが今回のトラブルのホースリールは縁が切れていない。入水口から樹脂の延長パイプでホースまで繋がっているのみです。
これではホースがねじれて水が出ないのは当然です。
対策の実施
新たにホースリールを購入するのもなにか悔しいので、対策を兼ねて改造をすることにしました
改造のポイント
本体はそのまま使用し、不要なパーツを取り外す
ホースリールの回転を抜く(縁を切る)方法として【ワンタッチホースジョイント】
と【ホースコネクタ】を使用することとしました。
メーカーは Breezy Green グリーンライフ製
「縁を切る」ためにワンタッチジョイントの接続部が回転することを利用します
不要なパーツを取り外し、【ワンタッチホースジョイント】と【ホースコネクタ】
をホースリールに組み込みします。ジョイント部が大きいのでリールには収納出来ません。
そこでホースリールの外にジョイント部を出し、ジョイント部を保持する受け金具を作成しました。
全て組み込み、(組み込む前にリール内のホース接続必要)を実施し通水。リールの回転、水漏れ、収納、ホース全開放、全収納、全て問題なく使用が可能となりました。
注意点として、水の当たる箇所でも、回転する場所はグリスアップが必要と思います
また樹脂のホースジョイントを金属の金具で保持していますので同じく、樹脂と金属
が接触し回転する箇所が有りますので、グリスアップが必要です。
なんとなく日常的に使用している製品にも【とんでもない商品】があることを思い知らされた気がします。