LED天井照明(シーリングライト)の修理、その原因と方法
LED照明、初期のふれこみ
我が家は、ほぼ100%LED照明になっています。
LED照明が出始めた頃には、虫が集まらない、温度が上がりにくい、壊れないなどと、良く宣伝していましたが、全くの嘘です。
壊れる比率は蛍光灯と比較して10倍近いのではないかと思っています。
信頼性は期待薄
室内用のLED照明を多く使ってきましたが、とにかく信頼性が無い。
稼働時間に対し極端に弱い。部品が多い為か、よく壊れる。どこかの生産国なのか、造りがいい加減、愚痴を言えばきりがないくらいです。
トラブルの内容
さて今回のトレブルですが、購入後1.5年で、照明部がちらつきを起こします。
保証期間が切れた頃によくトラブルが発生する。不具合の現象はいつ起こるか解借りません。現象が出だすと頻繁に発生します。
その他のLED照明も
この最近3台ほど購入したましたが、何かとトラブルが発生します。
今回はとことん原因の特定と修理にチャレンジします。
分解確認
ビスや絶縁シート、放熱パッド、配線、ビスなど全て取り外し外観検査を実施
半田クラックや部品クラック、断線、コンデンサの破裂など、気になっていた項目を確認実施、全て問題なしです。
問題点を発見
その他の場所を確認していると、気になる汚れを発見しました。
それはチップコンデンサをリフロー半田で回路接続しています。このチップコンデンサの色が極端に黒い、焼けてはいないが、通常の澄み切ったベージュ色ではなく、どちらかと言えば茶色に近い色に変色していました。
基板の全体を確認すると同じ様なチップコンデンサを6箇所ほど発見しました。フラックスの残渣です。
これは通常、洗浄して取り除くべきフラックスの残渣ですが、不思議に多く残っています。フラックス残渣があると漏れ電流などの発生原因となり、不安定要素となります。場合によっては回路破壊の原因になります。
処置と対策
仕方が無いので、チップコンデンサの残渣をピンセットで削り取り、その後電子部品洗浄液で洗浄し、乾燥させました。
外観的には何一つ変わっていません。電気的に少しメリハリの付いた回路となったと思います。恐らく熱が加わっても安定した定数のコンデンサになったはずです。
組み立て
いよいよ正式に組み立てテストの実施です。使用しているビスは、全て共通で14本ほど使用しています。組み立てのポイントとしては。電源回路の放熱マットが電源用トランジスタの位置に正確に当たる様に設置する必要があります。
これは照明器具を長時間使用した場合に回路内部に熱がこもらなくする対策です。
電源回路は直流となっているため、どうしても発熱を伴いますのでそれの対策だと思われます。
ランニングテスト
照度100%でテスト実施。 8時間ほどテスト、問題なし
いつもは照度100%で20分ほどでちらつきが出ていましたが、今回のテストでちらつきの発生は有りません。無事、修理の完了です。
考察
今回のトラブルを起こしたLED天井灯の機種は アイリスオオヤマ CL-RN1 です。
国内で販売していても、途上国で生産された品物は、本当に嫌になるくらい、トラブルが付きものです。
それらの製品を国産レベルとして使用したいのであれば、あえて言うならば、自ら不具合が発生した場合は、それを発見、修理し、【マイメイド・イン・ジャパン】にでもする必要があるのでは?とすら感じてしまいます。