換気扇、家庭内の換気装置について技術者から見たメンテナンス方法と考察
家庭内の換気装置を掃除したことはありますか?
家庭内には多くの換気装置があります。扇風機やエアコンまで入れると相当数あります。
ここで代表的な換気装置について触れてみたいと思います。
家庭内での代表的な物として
①キッチンの換気扇
②浴室の換気扇
③トイレの換気扇
が上げれます。
いずれも重要な役割を占めていますが、掃除はいかがでしょうか?
私はパソコンのファンやグラボのファン、CPUのファンの掃除は年1回以上行いますが、家庭内の換気装置には、いまいち無頓着です。
そこで今回
①キッチンの換気扇
②風呂の換気扇
③トイレの換気扇
3種の換気扇の清掃にチャレンジして気の付くことを上げてみます
換気扇の汚れと種類
一番汚れがひどいのは①キッチン換気扇、と普通は思いますが、これが全く違います。③トイレ換気扇 これが最悪の汚れ具合です。
なぜか?
原因はトイレ換気扇と風呂換気扇は通常フィルターが装着されていません。
しかしキッチン用は、油汚れが当たり前の為、換気扇の前に油を吸着するフィルターを装着しています。
このフィルターは外観からも見える為、頻繁に交換します。換気扇が汚れる前に処置出来ている事になります。
ところが②風呂の換気扇③トイレの換気扇、は一般的にフィルターは設置していません。
風呂とトイレの使用回数を考えた場合、風呂はせいぜい多くても1日2~3回(生活人員程度)に対し、トイレは頻繁に使用します。おまけにトイレットペパーを使用します。
このトイレットペーパーも紙質は軟らかく、肌触りの良い物=ほこりが出やすい
この結果、とんでもない量の埃がたまっているのが実態です。
つまり1日何十回とトイレットペーパーの粉塵が回っているのです。これを換気扇が頑張って排出しています。
当然、紙ですので粉塵となりやがては固化し、こびりつき簡単に取れなくなります。
換気装置は外部から虫の侵入を防ぐためメッシュ構造となっております。
この為、ますます粉塵がたまり換気効率をおとします。そしてベアリングの油切れや錆に発展します。この様な実態です。
これの結果を踏まえ、適正な清掃頻度は
①トイレの換気扇は半年の1回程度の清掃と注油を
②浴室換気扇は1年に1回程度の清掃を
③キッチン換気扇はフィルター交換を2か月に1回と年1回以上の分解掃除を
この様な結果となりました。
清掃の本来の目的は?
PCのファンの清掃は当たり前、熱暴走の防止と思ってしていますが、家庭内の換気装置についても発火の防止、換気流量の確保、空気の清浄化、静音化(注油含む)などを目的として今後実施するべきだと思います。
参考になれば幸いです