KOSHINオートストップ付き灯油ポンプの3年越しの修理 その1CPUピン・リペアサービス|CPU修理|CPUピン・マザーボードのピン折れ修理のブログ


可能な限り24時間以内に返信いたします

KOSHINオートストップ付き灯油ポンプの3年越しの修理 その1

毎年寒い時期はファンヒーターに灯油を給油します。
オートストップ付き灯油ポンプを使用していますが、とても重宝しています
メーカーは『KOSHIN』 単一電池2本使用 電池装着部は紫のケースです
購入先は近所のホームセンターです。

過去3年間に取り組んだ修理経歴です。

不具合の現象

価格は安いし、便利です。ただ我が家のポンプは何か調子が悪い。
使おうとしてスイッチを入れるとモーターが回らない、給油出来ない
おかしいことに、まれに不再現になることもある。

対策1

当然電池の電圧不足と思い、新品電池を入れると動く、一安心。
これでひと冬は十分大丈夫と思っていました。
ところが、数回使用した後、またしてもポンプが動かない。
今度はバッテリーではないはず。

対策2

そこでオンオフ用のスイッチ部を見て、接点部に少し錆があるような?
のでペーパー研磨、動き始めた。
また数回使用した後、またしてもポンプが動かない。

対策3

今度は、電池の接触不良かと思い、少しバネを強化し、電源オン
とりあえず動作しポンプ動き始めた。
また数回使用した後、またまたポンプが動かない。

ここまで来るとさすがに嫌になる。
3年前に2000円程度で購入し、2年保証で今年は3年目、もう
買い替えかなと考えつつ、それにしてもおかしい?

納得がゆかない、更に修理に取り組むこととした。

対策4

次に取り組んだのは、スイッチ部と電池の接触部の接触を良くする為
接点復活剤を塗布し動作。とりあえず動作しポンプは動き初めた。

また数回使用した後、同一現象が出た。もう嫌になってしまう。

ここで、冷静に過去の修理内容をじっくり思い出した。
今迄はまで電気回路関係の対策を実施したのに、なぜ修理出来ないのか?
これはもしかしたら電気回路では無いのではないか?
そこでポンプをよく観察した。

対策5

結果、ポンプの回転部が付いている樹脂(灯油タンクに入れる部分)がわずかに
湾曲していることに気が付いた。

そこでそのままの状態でポンプのスイッチオン、やはり回転しない。
ここで、そーっと湾曲した樹脂に力を加え真直ぐにするようにすると
モーターが回転を始めた。

念の為、一度停止し、逆に曲げ(数ミリ)、スイッチオン、動作しない。
ようやく真の原因が解った。

真の不具合原因

ポンプヘッドの付いている樹脂が変形した為、モーターを回転する為のシャフトに
ストレスがかかり重くなり、起動が重くなり動作できなかったのです。
3年かかりでようやく原因の発見です。
バッテリーを交換した時に動くのは電圧が上がり起動トルクが上がった為
その他は、色々触っているうちにヘッド部の樹脂を触ってモーターシャフトの
負荷が下がったのではないか、と推定しています。

根本対策の実施

モータヘッドの付いているシャフトにアルミバーt=3.2mmをインシュロックで
取り付け、曲りが発生しないように矯正する対策をしました。
これでヘッド部の樹脂が曲がることは無いと思います。

最後に

どんな簡単な構造でも、真の原因が解るまでとことん追求する、
自己満足かもしれませんが
原因を【見つける、見極める、納得する、対策する、確認する】こうすることで
技術の蓄積となることを信じて、取り組んで居ます。




copyright© CPUピン・リペアサービス(e-get西条) all rights reserved.